未来の働き方を考えよう(その6) ― 2013年12月06日
「未来の働き方を考えよう」人生は二回、生きられる
ちきりん著 文藝春秋 1,300円
続き、その6。
p.108
「教育投資は報われる」とよく言われる。
しかし、ここで言う教育とは、
難関資格を取るための勉強のことでも、
一流大学の卒業証書を得るための勉強でもありません。
そうではなく、
「社会で求められる価値を提供する力をつけるための教育」です。
ミニマムに暮らすという選択
お金がなくても生きていける日本
p.115
おおざっぱに言って、私たちが一生に必要な費用は次の4つ。
1 基礎生活費
2 住宅購入費
3 育児、教育費
4 老後費用
ミニマムに暮らしたいと考える人たちには、
このうち2と3が最初から不要です。
それはつまり、1から4までのすべてが必要な人の、
半分ほど稼げば(=半分の年数だけ働けば)生きていけるということです。
p.129
「一生の間に、2つのパターンの職業人生をおくる」という考え方は、
寿命が延びる中で正解の見えない時代を生きる人にとって、様々なメリットがある、
とてもいい案だと私(ちきりん)は考えています。
チャンスは2回ある、1回失敗しても、もう1回やってみられる、
もしくは、最初にいろいろ試して、
二度目はそこからの学びを活かしてよりよい選択をすればいいと考えれば、
一発勝負とは異なる感覚で働き方を選べます。
p.133
最初の人生は、パッケージ旅行と同様、
定番ライフイベントがコンパクトに組み合わされた
「大体こんな感じ」のパッケージライフなのです。
二回目の働き方を考えるのは、二度目の旅行プランを考えたり、
最初に買った家をリフォームするのと同じくらい、楽しいことのはずです。
最初の働き方は社会から与えられた横並びのものですが、
次は「自分で創るオリジナルの働き方」なのです。
p.137
結果としてどんな道を選ぶにしろ、自分の人生設計に複数のシナリオを用意し、
真剣に検討した上でそのうちの一つを選ぶという方法は、
たとえ机上の空想にすぎなくても、大きな価値がある。
大事なことは20年も働き、様々な条件が整った40代という時点で、
20代の就活後初めて、主体的に働き方を選びなおすという視点を持つこと。
この項、さらに続く。次回が最終回。
ちきりん著 文藝春秋 1,300円
続き、その6。
p.108
「教育投資は報われる」とよく言われる。
しかし、ここで言う教育とは、
難関資格を取るための勉強のことでも、
一流大学の卒業証書を得るための勉強でもありません。
そうではなく、
「社会で求められる価値を提供する力をつけるための教育」です。
ミニマムに暮らすという選択
お金がなくても生きていける日本
p.115
おおざっぱに言って、私たちが一生に必要な費用は次の4つ。
1 基礎生活費
2 住宅購入費
3 育児、教育費
4 老後費用
ミニマムに暮らしたいと考える人たちには、
このうち2と3が最初から不要です。
それはつまり、1から4までのすべてが必要な人の、
半分ほど稼げば(=半分の年数だけ働けば)生きていけるということです。
p.129
「一生の間に、2つのパターンの職業人生をおくる」という考え方は、
寿命が延びる中で正解の見えない時代を生きる人にとって、様々なメリットがある、
とてもいい案だと私(ちきりん)は考えています。
チャンスは2回ある、1回失敗しても、もう1回やってみられる、
もしくは、最初にいろいろ試して、
二度目はそこからの学びを活かしてよりよい選択をすればいいと考えれば、
一発勝負とは異なる感覚で働き方を選べます。
p.133
最初の人生は、パッケージ旅行と同様、
定番ライフイベントがコンパクトに組み合わされた
「大体こんな感じ」のパッケージライフなのです。
二回目の働き方を考えるのは、二度目の旅行プランを考えたり、
最初に買った家をリフォームするのと同じくらい、楽しいことのはずです。
最初の働き方は社会から与えられた横並びのものですが、
次は「自分で創るオリジナルの働き方」なのです。
p.137
結果としてどんな道を選ぶにしろ、自分の人生設計に複数のシナリオを用意し、
真剣に検討した上でそのうちの一つを選ぶという方法は、
たとえ机上の空想にすぎなくても、大きな価値がある。
大事なことは20年も働き、様々な条件が整った40代という時点で、
20代の就活後初めて、主体的に働き方を選びなおすという視点を持つこと。
この項、さらに続く。次回が最終回。
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