休むことも生きること(その1)2019年03月10日

休むことも生きること
「休むことも生きること」
頑張る人ほど気をつけたい12の「うつフラグ」
丸岡いずみ (著)  幻冬舎  1,188円(税込)

気づかぬうちに意外な形で進行し、誰もが発症しうる「うつ病」。
「ここで気づけば重篤化しない」というターニング・ポイントを、
自らの経験とともに医学的根拠を加えて解説する。

うつ病は、心の病気ではありません。
心身ともに許容量をオーバーしてしまい、
脳がパンクして発症する「脳の病気」です。
「自分は大丈夫」と、自信がある人ほど危険なのです。

こんな症状が出たら「うつフラグ」=「危険信号」です!
・仕事が好きで、気づくとたくさん「やるべきこと」を抱えている
・湿疹やじんましんなど体の表面に異常が現れる
・寝つきが悪い、眠りが浅い、短時間で目が覚めてしまう
・胃や腸の不調が続き、薬も効かない
・寝ても寝ても疲れが取れない
・睡眠薬や精神安定剤などの薬に恐怖心がある
・食欲がない、だるいなど、夏バテに似た症状が続く
・集中力、思考力、判断力が低下してきた
・「この先よくなることなんかない」「死にたい」と思うことがある

うつ病は本当に苦しい病なので、
できれば誰にもなってほしくありません。
私(著者)の経験を細かく振り返る中で、
皆さんが生活の中で早めに異常に気づき
適切な対処ができるヒントになれば幸いです。 ──本文より

「うつ病」は、日本人の13人に1人が罹患している、
いまや「国民病」ともいえる病気です。
そして、普段から感じがちな「ちょっとした不調」が、
その予兆であったりもするのです。

明るく前向きで頑張り屋、人生も仕事も謳歌して、
一見何の問題もなさそうな人ほど陥りがちなワナを、
うつ病を克服した元日本テレビキャスター、丸岡いずみさんが、
実体験をもとに、「ここで気づけば重篤化しない」という
ターニング・ポイントを、医学的根拠とともに解説したのが本書です。

経験者だからこそわかる精神疾患や薬への抵抗感、
そのときどきの感情や状況を包み隠さず明かしており、
うつ病に悩んでいる人、
うつ気味だと感じている人の役に立つ情報が満載です。

この項、続く。