休むことも生きること(その3)最終回2019年03月12日

休むことも生きること(その3)最終回
「休むことも生きること」
頑張る人ほど気をつけたい12の「うつフラグ」
丸岡いずみ (著)  幻冬舎  1,188円(税込)

続き(その3)最終回です。

うつ病の判断基準

1 一日中、ひどく憂鬱な気分を感じる。
2 一日中、何をしてもおもしろくない。
  何かをしようという気持ちも起きない。
3 ひどく食欲がないか、逆に食欲があり過ぎる。
4 ひどく眠れらないか、逆に眠り過ぎる。
5 ひどく動きが緩慢になったり、
  イライラして体を動かしたりする。
6 ひどく疲れたり、体がだるくて重く感じたりする。
7 自分を責めたり、過去のできごとを思い出して悩んだりする。
8 思考力や集中力、判断力が低下する。
9 死んだ方がましだと、何度も自殺を考える。

上記のうち5つ以上の症状が2週間以上続き、
1か2のどちらかひとつでも当てはまると、
うつ病の可能性があります。

こんな症状があれば要注意。
12のうつフラグ。

1 仕事が好きで頑張り屋である。
2 湿疹やじんましんなど体の表面に異常が現れる。
3 睡眠がいつもと違う状態になる。
4 胃や腸の不調が続き、薬も効かない。
5 ストレスによる不調やうつ病の診断を周囲に隠す。
6 「眠り過ぎ」も、うつ病の初期症状。
7 夏バテが長く続いたら、うつ病を疑うべき。
8 眠れない日が続いたら薬に頼ってみる。
9 認知機能が低下する。
  集中力、思考力、判断力が低下する。
  忘れっぽくなったり、
  慣れているはずの作業が手際よくできなくなったりする。
10 精神疾患の薬への偏見がある。
11 「死んだら楽になる」「もう死にたい」と思い始める。
12 薬が効いて快方へ向かう。

抗うつ薬や精神安定剤、睡眠薬に「強い」「弱い」という概念は、
医学的にはない。

うつ病になっても薬を一生飲み続けなければならないわけではない。
薬は苦しいトンネルから早く抜け出すための道具であり、
その後は薬とさよならすることができる。

うつ病を再発させないためには、最初にかかった時にしっかり治療することが重要。
うつ病が再発する確率は50%。
さらに再発した人が3回目のうつ病かかる確率は70%。
4回目は90%というふうに、再発率はどんどん上がっていく。
1回目の後に、いかに再発させないかがポイントになる。

この項、終わり。