定年後 50歳からの生き方、終わり方(その6:最終回)2019年11月08日

定年後 50歳からの生き方、終わり方
定年後 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)
楠木新 (著)   858円

今日(11/8)は、立冬。
暦の上では冬です。

で、本の紹介、その6、最終回です。

誰もが人生のゴールがあることを知っている。
漠然と80歳くらいまで生きると思っているが、
60歳過ぎれば、いつ誰に何が起こっても不思議ではない。

(私の同級生も、既に何人も先立っていっている)

綾小路きみまろのステージが面白いらしい。
全ての話のテーマは、「年を取ること、最後は死ぬこと」。

死からの逆算型の生き方は、
老いや死を取り入れながら
生をイキイキさせることにつながっている。
「今日が自分の最後の日であるならば」と想像して、
もし、やらなければ後悔することがあれば、手をつける。

黒沢明の映画「生きる」
死と向き合わないと、
本当の意味での老いや死に至る準備はできない。
何かを作り出す時に重要なものは、締め切りの設定だ。

(人生の締め切りは、いつだ?)

脳の記憶の点と点をつないで、頭の中で自分史を作る。
昔の記憶をよみがえらせることは「ライフレビュー」といい、
認知症の治療にも使われる。

昔好きだった曲を聴くと、その頃感情がよみがえる。
ある匂いで、ある瞬間を思い出す。

死ぬ前の1か月の昼食をランキングしてみる。
このリストを作る効用は、
毎日の昼食をおろそかにしない気持ちになること。
美味しく昼食を食べることができるのが75歳までなら、
あと何回食べられるだろう?

生まれ育った街を歩く。
小学校、中学校の校区を歩き回る。

(やってみる価値がありそうだ)

「いい顔」で暮らす。
「いい顔」で死ぬ。

この項、終わり。

これから退職を迎える人、
退職したばかりの人たちへ、おススメの本です。