「山奥ニート」やってます。(その2)最終回2022年03月20日

「山奥ニート」やってます。(その2)最終回
「山奥ニート」やってます。
石井 あらた (著)   光文社   ¥1,650

続きです。

ニートの僕には明日の予定がない。
まるきり小学生の頃と同じ遊び方をしている。

大学進学し、3週間の教育実習で鬱になった。
もし、教師になったら、定年まで続く地獄の日々。
自殺するくらいならば辞めればいい、なんて簡単に言うけど、
そんなこと無理だ。
精神的に追い詰められていると、正常な判断ができない。
そのうちに、大学から足が遠のいていった。
部屋から出なくなってひきこもりになった。
とにかく、眠くて眠くて仕方なかった。
記憶が曖昧で、このころのことはほとんど覚えていない。

「人間は死ぬ」という事実。
自分もある日突然、なんの前触れもなく死ぬかもしれない。
だったら、好きなことだけをやりたい。

今の世の中は生きづら過ぎる。
人にはそれぞれ、自分に合った履物がある。
なのに、今は既製品の靴に、無理に足を押し込んで履いている。
だから、歩いているうちにすぐ足が痛くなる。
靴に足を合わせるじゃなく、足に靴を合わせなきゃいけない。
昔、わらじを自分で編んだように、自分に合わせた履物を作る。
そうすれば、足は傷つかず、どこまでも歩いて行ける。
自分専用のわらじをじっくり作る。
そのための時間と場所が必要だ。

人が変わる3つの方法。
・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える

山奥ニートの一人(男性)
働かないで、家でだらだらと、ネットでゲーム実況ばかりみていた。
一番嫌だったのが、昼頃パートから帰った母親が、当たり前のように昼飯を作ること。
動いてないから腹減ってないのに無理矢理食べさせられるのが嫌で。
1日1食でいいのに。
家から出たかった理由はこれだと言っていいくらい嫌だった。

著者が目指すのは「持続可能なニート」
ニートは、モラトリアムなのか?
ニートって執行猶予でしかないんだろうか?
いつかは卒業しなきゃいけないものなのかな?

納得して働くのもいいし、納得して働かないのもいい。
でも、自分が働くことに納得していなければ、なんだって苦痛だ。
働いていない自分に納得していなければ、地獄の毎日だ。


山奥ニートの日記
ニートを集めて山奥に住んでます。
ブログは、こちら。
https://banashi1.hatenablog.com/

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