戦争は女の顔をしていない 第1巻2022年10月18日

戦争は女の顔をしていない 1
戦争は女の顔をしていない 第1巻
小梅 けいと  画
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ  原作
KADOKAWA    1,100円

全3巻のコミックです。
大人気で、図書館に申し込んで半年くらい待ちました。

第2次世界大戦時に、ソ連の女性たちが従軍した。
看護婦、狙撃手、洗濯部隊、飛行士など。
戦後、彼女たちにインタビューして語ってもらったことを描いています。

戦争から戻ると、あたりまえのことに、いちいちもう一度慣れ直さなければならなかった。
普通の生活に。
スカートをはいて学校に通う、足がもつれてしまう。
将校に出会うと、つい敬礼しそうになる。
店でパンを買うのにお金を払わねばならない。(戦中は何でも配給だったから)

生きて帰ってきても、心はいつまでも病んでいる。
体が痛む方がいい。
心の痛みはとてもつらい。

看護婦が、戦場から負傷者を背負って運ぶ。
装備を含めて80kgを。
本人の体重は48kg。
今はもう信じられない。自分でも信じられない。

「幸せって何か?」と聞かれたら、こう答える。
殺された人ばっかりが横たわっている中に、生きている人が見つかること。

戦いに行きたいなんて男が望むことだ。
どこか異常だな。
女じゃないな。

いい本です。
続巻をはやく読みたいものです。

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