当分の間、益田ミリ2014年06月03日

どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心
「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」
益田ミリ 著   幻冬舎   1,200円  2010年発行

すーちゃんシリーズ。
「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」と、
「すーちゃんの恋」の間を描いてます。

これから読む人は、
1 「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」(2008年)
2 「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」(2010年)
3 「すーちゃんの恋」(2012年)
この順番で読んだ方がいいでしょう。

この前に、「すーちゃん」(2006年発行)
というのが、あるようなので、それが最初でしょうね。
(私は、まだ読んでませんが)

で、この本。

p.32
人を嫌いになる理由。
なにかひとつのことが嫌いなんじゃなくて、
いくつかの小さい嫌な部分が、
まるで、タンスの裏のホコリみたいに、
少しずつ、少しずつたまっていき、大きなホコリになる。
そして、掃除機で吸い込めないくらいに、その人のことが嫌いになる。
「はーあ」と、ため息をつく。

そうだよなぁ、と納得できる。
「でも」、「それでも」、
日曜日に聴いた、「未来から今を見る」の考え方では、
「全てのことに意味がある」わけで、
嫌いな人が目の前に現れたのは、何かを学ぶチャンスなのである。
何か、とは何かなあ?
反面教師として、自分はそうならないぞ、ということなのかなあ?

p.51
すーちゃんの従妹、あかねちゃん。
30歳、独身、結婚を考えている彼氏あり。
彼と一緒に暮らしたら、
おならはどうするんだろう、と思った。
音より、匂いが恥ずかしい気が。

p.67
百点満点の人っているのかなー?

p.79
「もらい手」とか言って、お歳暮じゃあるまいし。
「どこに出しても恥ずかしくないように」とか、
「嫁にやる」とか、なんなんだよそれー。
それじゃあ、どこかにプレゼントされるために大きくなったみたいじゃないか。

すーちゃんに戻って。
p.136
嫌いな人のいいところを探したり、
嫌いな人を好きになろうと頑張ったり、
それができないと、自分が悪いみたいに思えて、
また苦しくなる。

逃げ場がないなら、その部屋にいてはダメなんだ。
この際、脱走しかあるまい。
あたし悪くない。
あそこから逃げるあたしは、正しいんだ。
あの人を嫌いなあたしも。間違っていない。
そう思っても、いいよね。

p.141
仕事辞めることを聞いた、すーちゃんのお母さん。
あんたも、もう36なんだから、
そろそろ自分の勘を使う年頃になってるが。
仕事辞める理由に、「母危篤」も入れたと、すーちゃんがと言えば、
よかよか、そんぐらい。
あんたのためだったら、お母さん、何回でも死んであげるが。

世の母親は、何と愛情に溢れているのだろうか。
ありがたい。

ところで、
嫌いな人を解決するための、斉藤一人流のやり方は、こうだろう。
嫌いな人を「好きになる」努力をするのではなく、
「面白がる」のが良いそうだ。
例えば、
おおっ、そうきたか。はずれ。
やっぱりね、そうくると思った。当たりー!
などなど、と。