あたりまえだけどなかなかできない 51歳からのルール(その1)2010年08月31日

あたりまえだけどなかなかできない 51歳からのルール
古川 裕倫 (著)     明日香出版社    1,400円

p17
年齢に相応しい他の何かを求めていく姿勢があってしかるべき。
組織全体や組織を取り巻く社会にも貢献する。
人間力が高い。
いい生き方をしている。
「偉い」には2つ意味がある。
出世した、と立派。
立派な人になれ。

p20
会社や人は変わらねばならない。
なぜなら、環境が変わるから。
「窮すれば通ず」とは「窮すれば変ず、変ずれば通ず」の短縮版だ。
優秀な会社は、困ったときに変わるのではなく、窮した状態を想定して、普段から変化している。
会社を変えるとは、自分を変えるということだ。

p26
世の中は順送りだ。
順送りの最も身近なことは、会社において部下を育てることであり、家庭においては子供を教育することだ。

p30
50代はモノを言ってもらえない年代。
相手に80言わせて、自分が20言うくらいの感覚でちょうどいい。

p33
わがままになる自分に気づき、反省を謙虚にする。
できるだけ多くの気の置ける人間に
「気がついたら何でも言ってくれ」と頼んでおくこと。

p43
周りはいい笑顔に和む。
幹部が抱えている問題は、中間管理職のものと比較にならないほど大きい。
それにもかかわらず、いい笑顔を時折見せるからいいのだ。

p46
任せの3原則
 1 結果責任は、上司がとる。
 2 遂行責任は、部下がとる。
 3 報告責任は、部下がとる。
大切なのは、この原則を上司と部下が共有していること。

p69
トップ20、ミドル60、ボトム20.
大切なのは、ミドル60をいかに研修するかだ。
まずは、誰に研修が必要かしっかり考え、トップに提言すること。

p74
誰が給料を払ってくれている?
お客様だ。
誰が給料の金額を決めているか?
あなたの給料はあなたが決めている。
自分が自分を成長させて、会社に貢献すれば、それが自分に戻ってくる。
「自分を高める」 → 「会社に貢献する」 → 「自分に戻ってくる」

p88
しっかり聴いているという意思表示
・相手のほうに体を向ける。
・アイコンタクトする。
・うなずく。
・メモを取る。
・質問する。
・相槌を打つ。
・オウム返しする。
・要約する。
会議の長や、幹部自身がコミュニケーションを良くし、
率先垂範しなければならない。

p94
叱るときは、「行為」 → 「能力」 → 「価値観」の順。
褒めるときは「性格」から。
「性格」 → 「価値観」 → 「能力」 → 「行為」の順。
人格や人間そのものを認めてもらえるのが一番うれしい。
認証欲求というもの。

p108
人間一人で出来ることなどほとんどなく、
他人の協力があって始めて仕事が出来る。
まずは自分をわかってもらうこと。
一人でも二人でも自分をわかってもらう人を増やすこと。

p117
50代はまだ先が長い。
何歳から勉強を始めても構わない。

この項、続く。