マイブームの喜多川泰の最新刊「株式会社タイムカプセル社」(その1)2016年01月05日

マイブームの喜多川泰の最新刊「株式会社タイムカプセル社」
「株式会社タイムカプセル社」十年前からやってきた使者
喜多川 泰 著  ディスカヴァー・トゥエンティワン  1,500円+税

著者の喜多川泰は、ここ6年間くらいのマイブームです。

昨年の11月に新刊が出ました。
去年読んだ本ですが、今更ながらの紹介です。

この「タイムカプセル社」の業務内容は、
依頼者からの手紙などを、
10年や20年など長期間保管した後に届けること。

で、
2005年に、瀬戸内海のある島の中学校で、
生徒が卒業記念に10年後の自分に宛てて書いた手紙を
5人に届ける様子が描かれている小説です。

以下、内容の抜粋

喜んでもらえるって、難しい。
良かれと思ってやったことが、相手の気分を害してしまうことはよくある。
だから、僕は「こうされた方が嬉しい」って、ちゃんと言うことが大事だと思う。

一人目、嶋明日香の手紙の一節
「ごめんなさい。
 今の私が弱いせいで、10年後の私にめいわくかけてるかもしれないです。
 でもでも、大人になった私なら、
 今の私にできないことだって、きっとできてるよね。
 逃げずに、夢をつかむ強さだって持っているよね。
 でも、そうなるためには、
 今の私が変わらなきゃダメってこと?」

明日香が中学生の時、先生から言われた。
「おまえくらいの年齢の時は、夢がないのが当たり前や。
 だから、心配いらん。
 夢がないっていう人は、
 とにかく今、目の前にあることに一生懸命になってみろ。
 がむしゃらに打ち込んでみろ。」

全ての人には、自分で苦しみや逆境から立ち直る力がある。

この項、続く。