益田ミリがマイブーム2014年09月21日

益田ミリがマイブーム
「言えないコトバ」
益田 ミリ 著  集英社  952円

まだまだ続く、益田ミリブーム。

口に出している言葉より、あえて口に出していない言葉の方が、
その人物を知ることができるんじゃないだろうか?

その視点で、著者が使わない言葉を解説しているエッセイ&マンガです。

ズボンを「パンツ」とは言えない。
ちょっと気恥ずかしい。

「しばらく入院していました」
「今は、お加減いかがなんですか?」
この友人の言葉に、人柄を感じた。
言葉を選ぶということの大切さを痛感した。

原稿料のことを「ギャランティ」と編集者から言われると、
どうしても、西條秀樹の「ギャランドゥ」を思い出してしまう。

「元気だけが取り柄です。」
そう言われると、説教したくなる。
元気だけが取り柄?
それ以上、一体、何を望むの?
虫歯が痛くてたまらない日々を経験したおかげで、
ああ、健康とは、元気とは、なんとありがたいものだったのだ!
当たり前に与えられているものと思って、感謝もせずにいたんだな
と反省する。

喜多川泰が言っていた。
「ありがとう」の反対語は「当たり前」

「バゲット」と言うのが照れくさくて、他のパンを買った。
世間は、いつから「フランスパン」と言わなくなったの?
そうだようなぁ。(byマンション管理士K)

子供の頃、未来の自分にいろんな約束をしていた。
大人になったら、
「今の子供はかわいそう」と言わない。
「今の子供がうらやましい」と言わない。
「どうして、こんなことができないの?」と言わない。
「どうせ、できないんだから」と言わない。
「思ってたとおりダメだった」と言わない。

わたしって、妹の子供から見て「伯母さん」かー。
自分が知らないうちに、「伯母」や「姪」や
「従姉妹」や「ハトコ」という言葉の中にいる。
そして、父と母の「娘」でいられる期間を、ふと思うのでした。


知らなかったけれど、著者は彼と同棲しているようだ。
てっきり、独身、一人暮らし、だと思っていた。