日本でいちばん大切にしたい会社 22011年10月25日

日本でいちばん大切にしたい会社 2
「日本でいちばん大切にしたい会社 2」
坂本 光司 著      あさ出版    1,470円

以前紹介した「日本でいちばん大切にしたい会社」の続編です。
http://mansion.asablo.jp/blog/2011/09/16/6104787

この本では、次の8社が紹介されています。

1 富士めがね(北海道)
2 亀田総合病院(千葉)
3 埼玉種畜牧場「サイボクハム」(埼玉県)
4 アールエフ(長野県)
5 樹研工業(愛知県)
6 未来工業(岐阜県)
7 ネッツトヨタ南国(高知県)
8 沖縄教育出版(沖縄県)

どの会社も、いい会社です。
こんな会社で働きたかったですね。
お子さんの就職先が決まっていなかったら、検討してみたらいかがでしょうか?

4の「アールエフ」は、福岡市内にショウルームのような店舗があるということなので、
行ってみようかなと思います。
歯医者さんの間では、有名な会社らしいです。

プロローグ
p.16
本当の企業経営とは「5人に対する使命と責任」を果すための活動である。
使命と責任とは、「幸福の追求」「幸福の実現」である。
5人とは次の5人のこと。

1 社員とその家族
2 外注先・下請け企業の社員とその家族
3 現在顧客と未来顧客
4 地域住民、とりわけ障害者や高齢者
5 株主・出資者・関係機関

p.157
今の若者はタイミング良く心に火をつけてやれば、がむしゃらに勉強し働くのです。
彼らがそういうことを言い出すような雰囲気を用意するのが、
会社の、経営者の役割でしょう。

p.181
儲かっていない会社は例外なく本社が大きい。
総務・人事・経理の社員が多すぎるのです。
そういった部署に社員が多いとどうなるか?
本社の社員は、社員が多すぎると思わせないように、「管理」という仕事を考え出します。
管理しようと、本社がいろいろと口出ししたり、手を出しすぎたりすると、
現場の思考能力が停止します。
すると社員は自発的にものを考えなくなり、モチベーションが下がって、
結果、儲からなくなるのです。

p.198
顧客満足度が抜きん出て高いのは、従業員満足度が抜きん出て高いということの表れでもあります。

p.233
多くの大企業や中小企業が障害者雇用から目をそらしています。
障害者の大半は施設や自宅ではなく、どんなに辛い大変な仕事でもいいから、
働く場を求めているのです。
健常者であれ障害者であれ、「人にほめられること、人に愛されること、人の役に立つこと、人に必要とされること」という、人が得たい四つの幸せは、働くことによってしか得られないからです。