20歳の自分に受けさせたい文章講義(その1)2013年10月11日

20歳の自分に受けさせたい文章講義
20歳の自分に受けさせたい文章講義
古賀 史健 著   星海社新書  840円

著者がライターとして蓄積してきた「話し言葉から書き言葉へ」の
ノウハウを、余すところなく伝える文章の授業。

「書く技術」を身につけることは、「考える技術」を身につけることにつながる。

具体的には、次の2つを練習する。
 1 聞いた話を「自分の言葉」で誰かに話す。
 2 地図、絵、写真を言葉にしてみる。

p.70
支離滅裂な文章は、文と文のつなげ方や展開の仕方がおかしい。
接続詞を曖昧にしていると、つなげ方を間違ったことに気がつかない。
接続詞を意識するだけで、文章は論理破綻しにくくなる。
(接続詞を「多用せよ」ではない。「意識せよ」である。要らない接続詞は削除せよ。)

p.82
読者は文章を目で読んでいる。
視覚的リズムは次の3つによって生まれる。
 1 句読点の打ち方
 2 改行のタイミング
 3 漢字とひらがなのバランス

句読点は、1行にひとつ。
改行のタイミングは、早くていい。

p.94
自分の文章を音読することは、効果がある。
音読する際の、2つのポイント。
 1 読点「、」の位置を確認する
 2 言葉の重複を確認する

まずは書いてみて、書き終えた後に音読をする。
この小さなひと手間を通じて、自分の文章をチェックする。

この項、続く