シゴトの渋滞、解消します2013年04月22日

シゴトの渋滞、解消します!
「シゴトの渋滞、解消します!」 結果がついてくる絶対法則
西成 活裕 著      朝日新聞出版  1,400円

久々のブックレビューです。
今年の11冊目。
年間50冊には、ちょっとペースが遅いなあ。

著者は、数理物理学と渋滞学が専門で東京大学の教授です。

P.26
仕事のスケジュールとスケジュールの合間には、
あらかじめ30分ぐらいの休憩時間をとる。

これは、無意識にやっていたなあ。
会議終了予定時刻から30分間には、
次のスケジュールを入れないようにしていると、
会議が延長になっても気持ちが焦らなくて済む。

P.48
仕事のスケジュールは、すぐにでも崩れてしまいがちで、ズレやすい。
そこで大事なのは、ズレないようにするよりは、
スケジュールがズレてしまった後に状況を立て直せるような準備を
あらかじめしておくこと。

限界ギリギリまでの労働は、何かが起きてしまったときに非常にモロい。
限界の7割程度の力でやる。

P.51
仕事を渋滞なく継続させるには、
「未来を予測しておくこと」
「必ず今週や来週の予定を踏まえて仕事を進行させること」
この2点は基本的だが、非常に重要。

P.73
人間は書かなければ必ず忘れてしまう。
忘れた頃にメモをパラパラとめくっていれば、
「あっ、こんあこと書いたなあ」と次のアイディアの導火線になる。
その効果はものすごい。

だから、何かハッと発想がひらめいたら絶対にメモしておくこと。

P.76
行列に並んだ時に、自分の待ち時間を予測する便利な方法。
「リトルの公式」
(行列の人数)÷(1分間の到着人数)=(待ち時間)

自分が並んだ時に前に並んでいる人数を、
その後の1分間に自分の後ろに並んだ人数で割るだけ。

P.83
個人はどんどん動いて失敗した方がいい。
ロマン・ロラン
「失敗しなかった人は、何もしなかった人である」

P.125
自分のことばかり考えて、車間距離を詰めてしまうと、
結局は渋滞して混雑してしまう。
だから、車間距離を40メートルよりももっと詰めたい気持ちを
チョット我慢した方がいい。
我慢が全体の得になる。
到着時間も早くなるし、燃費も向上する。

P.162
時間を約束してその約束をお互い厳守するだけで、仕事の渋滞は減る。
「この書類は、何日の何時までに回覧してください」
「このメールは、何日の何時までに返信してくださいますか」など。

この項、終わり。