休むことも生きること(その2)2019年03月11日

休むことも生きること
「休むことも生きること」
頑張る人ほど気をつけたい12の「うつフラグ」
丸岡いずみ (著)  幻冬舎  1,188円(税込)

続き(その2)です。

うつ病は脳の病気。
脳の中の神経伝達物質の減少によって起こるので、薬がとても有効です。

休息やカウンセリングだけで治るような軽いうつ病の人以外は、
抗うつ薬での治療が有効です。
人格が変わることもないので、全く心配はいりません。

うつ病は、
脳の神経伝達物質である、セロトニンやノルアドレナリンなどの、
気分に関係する物質が少なくなって起こると言われています。
そのため、抗うつ薬は、
これらの物質を活性化させたり、ストレスに関わる脳の神経回路に作用します。

うつ病の薬は効果が現れるまで2~3週間はかかるので、
継続することが大事です。
人によっては眠気やだるさ、吐き気などを伴うこともありますが、
こういった副作用は2~3週間で治まることが多いそうです。

医師から薬の効用と副作用をしっかり聞き、
どうしてもつらいときは、
薬を変えてもらうなどの相談をしてみてください。
私(著者)のように「処方されても飲まない」という自己判断をするのは危険です。
例え細かな疑問であっても、わからないことがあれば、
主治医に相談してみるのがいい。
また、
症状が良くなっても、自己判断で服用を止めると、
抑えられていた症状がまた現れたり、再発することがあります。
治療が終わるまで、医師の指示に従って飲み続けましょう。

著者は2週間の入院で劇的に回復し、薬の大切さを思い知った。

うつ病の診察では、信頼できる人に付き添ってもらうこと。

セロトニン
安心感など感情をコントロールする脳内の伝達物質の暴走を抑えて、心のバランスを
とるもの。

ノルアドレナリン
やる気などを起こす脳内の伝達物質。
危険を回避するため素早く状況判断をし、
行動に移せるようにするためのものなので、
ストレスにさらされると不足し、抑うつ状態になる。