生涯未婚時代2024年12月23日

生涯未婚時代
生涯未婚時代
永田夏来 (著)   イースト新書   861円

パラサイト・シングルのどこが悪いのかわからない。

結婚したくないわけではないが、絶対とは思わない。
どうするのかは場合による。

働きながら子供を育てる環境が不備。
妊娠出産をしてもフルタイム就業を継続するのは。全体の3割程度と言われている。

結婚は、これまでとは違う責任や面倒ごとに巻き込まれる危険が高い。
趣味や仕事などを捨ててまで、わざわざ結婚する必要がない。

幸せな結婚をするための個人的努力を考えるのではなく、
どのような社会制度であれば、誰でも結婚して愉快に暮らせるようになるのかを考えるべきだ。

最近の女子たち
結婚を否定するわけではないのだが、当面の選択として結婚はしていない。

1980年代頃までは、
結婚して子育てがひと段落したら、夫婦二人だけで過ごす時間は、それほど長くなかった。

だけど、平均寿命が長くなったため、
子育て終了後、夫婦だけで過ごす期間が長くなっていて、
1927年生まれでは、4年程度だったのが、
1968年生まれでは、16年間になると試算されている。
夫婦間のギャップを何十年も我慢できない。

結婚は信仰維持や財産管理といった機能を持った制度で、
社会が近代化するよりも前から存在していた仕組みだ。

生涯未婚時代において求められるのは、
現状を維持する力ではなく、
不要なものを整理する力。
親から受けついだ土地やお墓は愛着があるものだが、
それを維持するだけの経済的資源も人的資源も乏しくなっていくのがこれからの宿命だ。

結婚をする人生も、しない人生も同じくらい尊い。
結婚する/しない
子供を持つ/持たない、は個人の選択によるもので、
少子高齢化によって社会制度の維持が困難になるのであれば、
社会制度の方を見直すのが本来だ。

日本における婚外子は、先進諸国の中でも極めて低く、2.3%程度。
ただし、
妊娠先行型結婚による出生は大きな割合を占めていて、
第1子出生のうち25%程度。
(なんと4人に1人!!)

フランスの婚外子は。2006年に50%を超えた。
これと連動するように、
合計特殊出生率が、1993年に1.66まで落ちていたのが、
2014年には1.98まで回復している。


オランダの子供は、
”4歳の誕生日”を迎えると、「小学1年生」として入学する。
3年生の時点で、日本の小学校のような教育カリキュラムが開始される。
誕生日を迎えた子から順番に入学してくる。
一律の入学式がない。

生き方が多様になっているにもかかわらず、
規範の上では、
「適切な年齢までに結婚して子供を持つのが理想」との前提を強固にする生涯未婚時代は、このままでは、未婚や恋愛経験がないことによる差別を強化する社会になる可能性を持っている。

ちょっと、考えさせられる本でした。