入門書にちょうど良い「うつヌケ」(その1)2018年03月19日

入門書にちょうど良い「うつヌケ」(その1)
「うつヌケ」 うつトンネルを抜けた人たち
田中圭一 (著)    角川書店
1,080円    発売日:2017/01/19

マンガです。
サラリーマン兼業マンガ家の著者が、うつ病になり、
それをどうやってヌケたか。
そして、16名のうつヌケができた人を取材して
その体験を綴った本です。

マンガですから、手軽に読めました。
が、内容は充実してます。
うつ病の入門書には最適かもしれません。

著者の場合、
自分に合わない職場で、無理して頑張る。
うまくいかずに「自分を嫌い」になってゆく。
自分の心が、自分の体や脳を嫌いになってゆく。
すると、
嫌われた体や脳は、心に対して反抗する。
この症状こそ、「うつ」の正体。

うつのやっつけ方は、
「自分を好きになればいい」
ただ、それだけ。

著者がうつを抜けたきっかけは、偶然手にした1冊の本。
それは、
「自分の「うつ」を治した精神科医の方法」
薬に頼らず、心身ともに元気を取り戻すために

宮島 賢也 (著)   河出書房新社 (KAWADE夢新書)
821円     発行年月:2010.8

うつを抜けても、突然リターンがやってくる。
一進一退を繰り返しながら徐々に良くなっていく。

突然リターンの引き金は、
著者の場合は、激しい気温差。
人によってさまざまな引き金がある。
気圧が下がる、
ホルモンバランス、
胃の調子、
血行、
体温、などなど。

大槻ケンヂ(筋肉少女帯)の場合、「森田療法」が効いた。
不安も葛藤もなくすことはできない。
人間生きていく限り、老いも病気も死も避けられない。
だから、
不安はあるがままに捨て置いて、
今、自分がすべきことをすればいい。
そのうえで、
成功しても、失敗しても、その人生は間違いではない。

この項、続く。