あの国の本当の思惑を見抜く 地政学(その8)中国と台湾 ― 2025年12月05日
あの国の本当の思惑を見抜く 地政学
社會部部長 (著) サンマーク出版 1,800円+税
続きです。
世界には
ヨーロッパ地中海
アメリカ地中海
アジア地中海、の3つの地中海があり、共通の連鎖関係を形成している。
ヨーロッパ大陸 ― ヨーロッパ地中海 ― アフリカ大陸
北米大陸 ― アメリカ地中海 ― 南米大陸
アジア大陸 ― アジア地中海 ― オーストラリア大陸
また
ヨーロッパ地中海は、インド洋と大西洋を
アメリカ地中海は、太平洋と太西洋を
アジア地中海は、太平洋とインド洋を東西に繋いでいる。
要するに、
各地中海は南北2つの大陸、東西2つの海洋の間に挟まる位置にある。
アメリカは次の3段階を踏んで大国に成り上がった。
1.北の大陸で領土拡大
2.地中海の制海権確保
3.南の大陸の中立化
中国は、かつてのアメリカと同じ道を辿ろうとしている。
アメリカ地中海とアジア地中海の共通点は、海上交通の要衝があること。
アメリカ地中海には「パナマ運河」
アジア地中海には「マラッカ海峡」という2つの大洋を結ぶ要衝がある。
北の大陸 ― 地中海 ― 南の大陸、という枠組みで米中を比べると、アメリカは順調に成功を収めたのに対し、中国は3つすべての地域で大小さまざまな問題を抱えている。
現在の中国は、東の沿岸部に経済的中核が移ってきている。
人口の3分の1以上、GDPの7割以上が沿岸部に集中している。
戦略縦深を保つためには、国の入り口の向こう側で敵を迎え撃つことが、今日の中国の必然的な戦略となる。
政治、経済、文化の中心になっている東部沿岸部は緩衝地帯を必要としている。
そして、この緩衝地帯の東端は第1列島線。
第1列島線に関して、アメリカと中国は正反対の意義がある。
アメリカにとって中国海軍は海の遊牧民で、自分たちが支配する太平洋に出てくることを阻止するために、第1列島線に万里の長城を築いて見張っている。
中国からの視点では、
中国にとってはアメリカこそが海の遊牧民。
理想的には、東シナ海と南シナ海は自分たちの勢力圏であるべきで、
そのためには第1列島線を自分たちで管理しなければならない。
台湾
第1列島線を突破するうえで、台湾にはどの島をも上回る戦略的価値がある。
中国沿岸部全体の中で、台湾はほぼ真ん中にあり、中国本土に最も近い。
だからこそ、
現状、アメリカや日本が台湾を守るためにさまざまな支援を施していることは、アメリカ人や日本人が思う以上に、中国を刺激する。
逆に、
中国が台湾を自らの手に収めれば、第1列島線を一気に破ることができる。
台湾は太平洋に直接面しているため、その東岸に海軍基地を設ければ、中国海軍は太平洋に安全に出られる。
この項、もうちょっと続くかも?
社會部部長 (著) サンマーク出版 1,800円+税
続きです。
世界には
ヨーロッパ地中海
アメリカ地中海
アジア地中海、の3つの地中海があり、共通の連鎖関係を形成している。
ヨーロッパ大陸 ― ヨーロッパ地中海 ― アフリカ大陸
北米大陸 ― アメリカ地中海 ― 南米大陸
アジア大陸 ― アジア地中海 ― オーストラリア大陸
また
ヨーロッパ地中海は、インド洋と大西洋を
アメリカ地中海は、太平洋と太西洋を
アジア地中海は、太平洋とインド洋を東西に繋いでいる。
要するに、
各地中海は南北2つの大陸、東西2つの海洋の間に挟まる位置にある。
アメリカは次の3段階を踏んで大国に成り上がった。
1.北の大陸で領土拡大
2.地中海の制海権確保
3.南の大陸の中立化
中国は、かつてのアメリカと同じ道を辿ろうとしている。
アメリカ地中海とアジア地中海の共通点は、海上交通の要衝があること。
アメリカ地中海には「パナマ運河」
アジア地中海には「マラッカ海峡」という2つの大洋を結ぶ要衝がある。
北の大陸 ― 地中海 ― 南の大陸、という枠組みで米中を比べると、アメリカは順調に成功を収めたのに対し、中国は3つすべての地域で大小さまざまな問題を抱えている。
現在の中国は、東の沿岸部に経済的中核が移ってきている。
人口の3分の1以上、GDPの7割以上が沿岸部に集中している。
戦略縦深を保つためには、国の入り口の向こう側で敵を迎え撃つことが、今日の中国の必然的な戦略となる。
政治、経済、文化の中心になっている東部沿岸部は緩衝地帯を必要としている。
そして、この緩衝地帯の東端は第1列島線。
第1列島線に関して、アメリカと中国は正反対の意義がある。
アメリカにとって中国海軍は海の遊牧民で、自分たちが支配する太平洋に出てくることを阻止するために、第1列島線に万里の長城を築いて見張っている。
中国からの視点では、
中国にとってはアメリカこそが海の遊牧民。
理想的には、東シナ海と南シナ海は自分たちの勢力圏であるべきで、
そのためには第1列島線を自分たちで管理しなければならない。
台湾
第1列島線を突破するうえで、台湾にはどの島をも上回る戦略的価値がある。
中国沿岸部全体の中で、台湾はほぼ真ん中にあり、中国本土に最も近い。
だからこそ、
現状、アメリカや日本が台湾を守るためにさまざまな支援を施していることは、アメリカ人や日本人が思う以上に、中国を刺激する。
逆に、
中国が台湾を自らの手に収めれば、第1列島線を一気に破ることができる。
台湾は太平洋に直接面しているため、その東岸に海軍基地を設ければ、中国海軍は太平洋に安全に出られる。
この項、もうちょっと続くかも?

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