マンション管理士Ｋのブログ

サラリーマンが「株で稼ぐ」一番いい方法
二階堂重人(著)　　知的生きかた文庫(三笠書房)　　660円

だいぶ前に中古で、105円で買っておいた本を読み返してみました。

著者のおススメは、「スイングトレード」
買った株を２週間以内に売って決済するトレードのこと。
資金を複利で増やしていく。

資金効率のいい短期売買で儲ける。

割安株を買う。
銘柄の実際の価値は、１株当たりの純資産
「１株純資産」＝企業の純資産÷発行株数
これは、市販のチャート誌を見れば書いてある。
チャート誌は書店で買える。

安全な割安株の見つけ方
１．１株純資産より安値
２．１株純資産が１００円以上
３．純利益がある

・休日などに割安株をリストアップしておく
・帰宅後に、リストをもとに日足チャートを見ていく
・翌日の出社前に買い注文を出しておく
　（指値は前日の終値よりも少し高めにする）
・買った翌日に指値で売り注文を出しておく
　（売れるまで、翌日以降、注文を出し続ける）

欲を出さずに、含み益が出たら早めに利食いすること。
株価の１％くらいの値幅でも、
売買手数料を弾いて利益が出れば、迷わず利食いする。
その方が資金効率がいい。

４つの「基本的な株式指標」
１．ＥＰＳ（1株利益）
２．ＰＥＲ（株価収益率）
　　（ＰＥＲ＝株価÷１株利益）
３．ＲＯＥ（株主資本利益率）
　　（ＲＯＥ＝1株利益÷１株純資産）
４．配当利回り　
　　（配当利回り＝配当÷株価）

含み損が出たとき、どのような対処をすればいいのか？
１．塩漬け
２．ロスカット
３．ナンピン
自分の対処法を、あらかじめ決めておくこと。

株トレードで儲けたいのなら、塩漬けは絶対にしないこと。
塩漬けは資金効率を悪くするから。

ロスカット
初心者は、含み損の額で決めること
タイミングの目安は、
１回のトレードで出る利益の１.5倍
または、
１回の利益で得られる利益と同額
事前にロスカットのタイミングを決めておくことが大事

決めておいたタイミングがきたら、
躊躇せずに強い意志でロスカットすること。

ナンピンのテクニック
ある銘柄に的を絞り、1回目の買いを仕掛ける前から
２回目はいくら、3回目はいくらで買う、というように計画を立てておく。
下値になるほど、仕掛ける株数を増やし、平均値を下げる。
しかし、
一つ間違えば、大きなリスクを出すことも事実。

ナンピン買いする３つのコツ
１．「倒産するリスクの低い銘柄」を選ぶ
２．「買い増しするタイミング」を見極める
３．「資金量」を考える
ナンピンを仕掛ける銘柄は、１株純資産の多いものを選ぶ。
買増しするタイミングは、
あらかじめ決めておいた株価になったとき。

ナンピン買いでは、多くの資金が必要。
初心者がナンピン買いをする場合は、１０回くらい買える分の資金を用意しておくこと。

ナンピン買いで生計を立てている人は、分割で売っている。
株価が上がるにつれて、少しずつ売っていく。
但し、
初心者の場合は、
株価が持ち株の平均値を超えて含み益が出たら、
早めに売った方がいい。

株トレードは、恐怖心がある。
恐怖心があるからこそ、常に慎重なトレードを心掛け、損失を限定するために的確なロスカットを行う。
恐怖心がない人は株取引には向かない。
恐怖心がない人は、大きな損失を出す確率が高い。
怖さを知ること。
そして、その恐怖心を自分の中で巧みに利用し、トレードに活かす。
それが、株式市場で生き残るコツだ。