あの国の本当の思惑を見抜く 地政学(その6)アメリカ ― 2025年11月26日
あの国の本当の思惑を見抜く 地政学
社會部部長 (著) サンマーク出版 1,800円+税
続きです。
海洋国家アメリは、大陸諸国を助けて何を得るのか?
地政学では、世界は1つの大陸(ユーラシア大陸)と
それを囲む島々(北米、南米、アフリカ、オーストラリア、南極、イギリス、日本など)で構成されると解釈する。
なぜユーラシア大陸のみを「大陸」と表現するかというと、
ここがそれだけ単一の陸地として格別の力を持つから。
ユーラシアは地球上の陸地全体の約4割を占める、地球最大の大陸。
人口は世界全体の7割、世界のGDPの6割が集中する。
天然資源も豊富で、
石油埋蔵量は6割
天然ガスの7割
石炭の5割がこの大陸に埋まっている。
世界を征服できる勢力を持つ国を「覇権国」と呼ぶが、
この覇権国が出現する唯一の大陸が、ユーラシア大陸だ。
なぜなら、
この大陸のみが圧倒的な人口、資源、工業力を有し、
残りの島々を征服できるほどの勢力を持つから。
ユーラシア大陸を制する者は世界の運命を制する。
この大陸には、潜在的に征服を実現できる大国がたくさんある。
フランス、ドイツ、ロシア、中国など。
陸でつながっているので安全保障のジレンマを抱えやすい。
ときには、潜在覇権国とよばれるような、群を抜いて強い国が現れる。
そうすると、勢力均衡の原理が働き、
他の大陸諸国は対抗連合を組んで潜在覇権国を封じ込めようとする。
しかし、対抗連合よりも非常に強い潜在覇権国が登場することもある。
例えば、
ナポレオンは一時ヨーロッパの全土を征服した。
第2次大戦時のドイツもそう。
第2次大戦後のソ連も非常に強力だった。
このように強力な大陸国家を放置していると、海洋国家まで危うくなる。
覇権国となった国は、
ユーラシア大陸の膨大な資源を活用して大海軍を創設する。
覇権国は、その大海軍で沖合の島々を征服していく。
従って
沖合にある島々(海洋国家)がとるべき方策は、勢力均衡の操作。
海洋国家は大陸にテコ入れして、
潜在覇権国と対抗勢力の勢力均衡を保たなければならない。
例えば、
・NATO設立
・冷戦期の経済援助
・大陸諸国が攻撃された時は派兵する
大陸勢力と海洋勢力の闘争という形、永遠の対立
第1次大戦では
潜在覇権国:ドイツ
海洋国家連合:イギリス、アメリカ、日本、フランス、ロシア
第2次大戦では
潜在覇権国:ドイツ(ヨーロッパ)、日本(東アジア)
海洋国家連合:イギリス、アメリカ、フランス、ソ連
冷戦期
潜在覇権国:ソ連
海洋国家連合:イギリス、アメリカ、フランス、西ドイツ、日本
現在、大陸で最強の国は中国。
アメリカはその周辺の国々と同盟網を構築し、中国の台頭を抑えようとしている。
アメリカが対抗する理由は、中国がユーラシア大陸を制覇しかねないほど強い潜在覇権国だから。
アメリカを根底で動かしているのは、
「大陸の勢力均衡を保たなければ生存できない」という防衛本能。
全人類の生活が均衡に達したとき、初めて幸福な世界が生まれる。
均衡こそ自由の基礎である。(by:マッキンダー)
この項は、更にまだまだ続く。
社會部部長 (著) サンマーク出版 1,800円+税
続きです。
海洋国家アメリは、大陸諸国を助けて何を得るのか?
地政学では、世界は1つの大陸(ユーラシア大陸)と
それを囲む島々(北米、南米、アフリカ、オーストラリア、南極、イギリス、日本など)で構成されると解釈する。
なぜユーラシア大陸のみを「大陸」と表現するかというと、
ここがそれだけ単一の陸地として格別の力を持つから。
ユーラシアは地球上の陸地全体の約4割を占める、地球最大の大陸。
人口は世界全体の7割、世界のGDPの6割が集中する。
天然資源も豊富で、
石油埋蔵量は6割
天然ガスの7割
石炭の5割がこの大陸に埋まっている。
世界を征服できる勢力を持つ国を「覇権国」と呼ぶが、
この覇権国が出現する唯一の大陸が、ユーラシア大陸だ。
なぜなら、
この大陸のみが圧倒的な人口、資源、工業力を有し、
残りの島々を征服できるほどの勢力を持つから。
ユーラシア大陸を制する者は世界の運命を制する。
この大陸には、潜在的に征服を実現できる大国がたくさんある。
フランス、ドイツ、ロシア、中国など。
陸でつながっているので安全保障のジレンマを抱えやすい。
ときには、潜在覇権国とよばれるような、群を抜いて強い国が現れる。
そうすると、勢力均衡の原理が働き、
他の大陸諸国は対抗連合を組んで潜在覇権国を封じ込めようとする。
しかし、対抗連合よりも非常に強い潜在覇権国が登場することもある。
例えば、
ナポレオンは一時ヨーロッパの全土を征服した。
第2次大戦時のドイツもそう。
第2次大戦後のソ連も非常に強力だった。
このように強力な大陸国家を放置していると、海洋国家まで危うくなる。
覇権国となった国は、
ユーラシア大陸の膨大な資源を活用して大海軍を創設する。
覇権国は、その大海軍で沖合の島々を征服していく。
従って
沖合にある島々(海洋国家)がとるべき方策は、勢力均衡の操作。
海洋国家は大陸にテコ入れして、
潜在覇権国と対抗勢力の勢力均衡を保たなければならない。
例えば、
・NATO設立
・冷戦期の経済援助
・大陸諸国が攻撃された時は派兵する
大陸勢力と海洋勢力の闘争という形、永遠の対立
第1次大戦では
潜在覇権国:ドイツ
海洋国家連合:イギリス、アメリカ、日本、フランス、ロシア
第2次大戦では
潜在覇権国:ドイツ(ヨーロッパ)、日本(東アジア)
海洋国家連合:イギリス、アメリカ、フランス、ソ連
冷戦期
潜在覇権国:ソ連
海洋国家連合:イギリス、アメリカ、フランス、西ドイツ、日本
現在、大陸で最強の国は中国。
アメリカはその周辺の国々と同盟網を構築し、中国の台頭を抑えようとしている。
アメリカが対抗する理由は、中国がユーラシア大陸を制覇しかねないほど強い潜在覇権国だから。
アメリカを根底で動かしているのは、
「大陸の勢力均衡を保たなければ生存できない」という防衛本能。
全人類の生活が均衡に達したとき、初めて幸福な世界が生まれる。
均衡こそ自由の基礎である。(by:マッキンダー)
この項は、更にまだまだ続く。
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