みちこさん 英語をやりなおす2014年07月05日

みちこさん 英語をやりなおす
「みちこさん 英語をやりなおす」
益田ミリ 著 ミシマ社 1,500円  2014年01月発行

気がつけば7月になっていた。

主人公のみちこさんは、40歳。
主婦でお勤めもしている。
小学生と思しき娘が1人いる、3人家族。

友人の弟に英語の家庭教師になってもらい、英語に再チャレンジする。

家庭教師初日が終わって。
学生時代の自分を思い出した。
よくわかってないのに、わかってるフリしちゃう。

第2回目。
学生時代、気おくれして聞けなくてそのままにしていたこととかも学びたい。
わからないと思ったら、しつこく質問していいですか?
先生は本の編集者で、
英語初心者向けの本の参考になるから、と言ってOKする。

先生
動詞には、一般動詞とbe動詞がある。
このへんは簡単だから大丈夫ですね?
みちこさん
簡単かどうかは、先生じゃなく私が決めることだと思います。
だから、「簡単でしょう?」っていうのはナシにして。

2回目が終わって、先生の反省。
「簡単でしょ?」って教える側が言うのって、
相手のためじゃなくて、自己満足なのかなあ?
人に何かを教えるって、
教える側の人格か何かを試されてるってことかもしれない。

3回目、先生は思う。
もしかしたら、英語の勉強につまづいてきた人って、
わかり足りないまま授業が進んで、つまらなくなったのかも?
みちこさん
先生、「わかる」ってなんかうれしいです。小さなことでも。

4回目
名詞には、aがつくものとtheがつくもの、どちらもつかないものがある。
これは日本語にはない考え方。
「一本のペン」って見ればわかることでも、英語では相手に言いたい。
「だいたいわかればいい」ってのは、日本語っぽい発想。

英語って、最初からより正確に伝えたい。
日本語は、全部言わなくても察してもらいたい言語。

先生から「いい質問ですね」って言われると、すごくうれしい。
まるで、自分のすべてを認められた気になる。
できたことを褒められるより、質問を褒められる方がうれしい。

この項。続く。