文化の違いを楽しめる「月(ゆえ)とにほんご」(その1)2017年09月20日

文化の違いを楽しめる「月(ゆえ)とにほんご」
「月(ゆえ)とにほんご」 中国嫁日本語学校日記
井上純一 (著), 矢澤真人 (監修)
アスキー・メディアワークス 952円

月(ゆえ)とは、作者の嫁さんの名前。
中国人です。

「中国嫁日本語学校日記」のサブタイトルのとおり、
この彼女が日本語学校に通っているときのエピソードが、
漫画になっています。

日本と中国人、韓国人たち、日本語学校の生徒たちとの、
文化の違いが楽しめます。

たとえば、
韓国人の女生徒、ミョンちゃん。
男子に人気NO.1の美人ですが、
自分が整形していることを自分から皆に話している。
韓国では、自分の秘密をおおやけにすると、
「よく告白した」
「秘密がないのは偉い」と、評価されるのだそうだ。

中国人の月(ゆえ)さんが日本で驚いたこと。
マクドナルドやケンタッキーで、客が片づけをすること。
中国では、自分で片づけると注意される。

また月さん
「ビルが建っている」は変。
ビルは建てられるもの。
「建っている」は変。

日本語は「誰がやったのか?」をあいまいにするのを好む言語。
行為の「結果」に注目する言語なので、
誰がやったのかを表ざたにしないことを、しばしば好む。

一方、中国語は「人の行為」に注目する。
「誰がやったか」が重要です。
「砂糖が入っている」
「お茶が入りました」と言うのは、混乱するそうです。

この項、続く。