親と話をしなければ・・・「親とさよならする前に」(その2)2017年09月27日

親と話をしなければ・・・「親とさよならする前に」
「親とさよならする前に」
親が生きているうちに話しておきたい64のこと
清水晶子 (著)  サンクチュアリ出版  1,300円

続きです。

決定事項は、必ず家族みんなで共有し、
相談ごとがあるときは、兄弟全員に同席してもらう。

ADL(activities of daily living)
 食事、排せつ、入浴などの日常生活動作

IADL(instrumental activities of daily living)
 買い物、料理、家事、洗濯など、
 ADLより複雑な暮らしのための基本動作

CADL(Cultural activities of daily living)
 楽しみ、生きがいなどの本人らしさ、文化的日常生活動作

これら3つをフォローし、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させる。

・親の入れ歯を洗ってみる。
 自分がどこまで親の介護ができるか、
 限界値を知ることができる。

・お見舞いに来てほしい人を聞く。
 入院時に、すぐに来てほしい人を呼ぶことができる。
  1 子供たち
  2 親戚(兄弟、叔父、叔母など)
  3 親友
  4 近所の人
  5 仕事関係の人
  6 趣味関係の人
  7 遠い親戚など

・延命治療について話し合っておく。
 命の終わり方を決めるのは重責。
 親が決めたことなら、自分も納得して遂行できる。
 無駄な医療費を払わずに済む。
  1 人工呼吸器
  2 人工栄養、水分補給
  3 経腸栄養法
    (胃や鼻にチューブを挿入して栄養を送り込む)
  4 静脈栄養法
    (血液に栄養を送り込む)
 など。

遺骨について
本来なら、遺骨は家の中ではなく、仏様の養子として、お寺に出すもの。
菩提寺のお墓に納骨して、お寺の敷地内に住まわせることが基本。
遺骨を納めることは、悲しみを乗り越えるアクションの一つ。

年忌法要について
一周忌
三回忌
七回忌
十三回忌
十七回忌
二十三回忌
二十七回忌
三十三回忌
五十回忌
と続く。

・どんなお葬式にしたいか聞いてみる。
 ポイントは、
  1 参列者の規模(親戚は?、友人は?)
  2 式場の場所
  3 本人のこだわり
  4 埋葬の希望

・6親等までの親戚を把握する。
 お葬式の際に、親戚をすぐ呼べる。
 連絡すべき親族の漏れがなくなる。

・友人のリストを作ってもらう。
 お葬式に来てもらいたい人がわかり、すぐに呼べる。
 親が大切にしてきた人間関係を、あなたは知っていますか?
  (名前、電話番号、住所など)

この項、さらに続く。