親と話をしなければ・・・「親とさよならする前に」(その3)最終回2017年09月28日

親と話をしなければ・・・「親とさよならする前に」
「親とさよならする前に」
親が生きているうちに話しておきたい64のこと
清水晶子 (著)  サンクチュアリ出版  1,300円

更に続き、その3です。

・どの金融機関に口座があるかを確認する。
 眠った資産になるのを防げる。

・加入保険の種類、契約者、受取人を確認する。
 無駄な保険を解約するキッカケになる。
 葬儀保険に入っていれば、お葬式の費用を賄える。

実家の片付け編

・一緒に片づける日を決める。
 
実家の片付けは時間がかかる。
理想は、1年かけてゆっくりと進める。

具体的な片づけの5つのステップ
 1 現状把握
    どこに、何があり、どのくらいの量があるのかを知る
 2 片づけプランを考える
    どんな目的の部屋にするのかを決める
 3 片づけ開始
    日程を決めて片づける
 4 片づけ後の掃除
    難しいときは、専門業者に任せるのもOK
 5 新しい暮らしの運用
    定期的に訪問してチェック

「普段使ってないから不用品」ではなく、
”もの”は思い出と一体になっていて、その人の歴史をかたどり、
その人の人格を構成する、ひとつの要素になっている。

・勝手に捨てない。ゆっくり片づける。
 親にさみしさを感じさせないので、リバウンドが少ない。
 捨てる、捨てないの判断は親にゆだねる。

・一緒にアルバムを見る。
 思い出をもう一度共有できる。
 写真の中にいる親と今の親を比べられるのは、
 生きているうちにしかできないこと。
 過去を思い出すのは、認知機能をあげるトレーニングになる。

・何も置かない6畳一間をつくる。

親しい人の連絡先リストを準備しておく。
・家族
・3親等の親族
・親しい友人、知人
・付き合いの深い人
など。

・思い出の品にリメイクする。
 親の思い出を身近に感じることができる。
 リメイクの専門業者がいる。
 親本人に了承を得る。
 兄弟がいる場合、リメイクする際は必ず一言声をかけておく。

著者は葬儀社の役員。

終活の重要性、生前整理の大切さ
決して楽しい作業ばかりではない。
しかし、いつか決めねばならぬ時が来る。
そのタイミングが親の死後だった場合、大変な苦労をする。
だから、
親が元気なうちに、話しておきましょう。
決めておきましょう。

この本のおかげで、親と話をする気になりました。
今度、古いアルバムを親と一緒に見てみよう。

この項、終わり。