あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください(その2)最終回2021年09月30日

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
日野 瑛太郎 (著)   東洋経済新報社   税込価格:1,100円

続きです。

「社畜」になって、ただ真面目に働いてさえいれば、
それで幸せになれるという時代はもう終わった。
これからの会社員は、会社と自分の人生を切り離し、
会社とそれなりに距離を取って働くことが必要。

そのための準備、勉強もしておかなければならない。

一度、会社の存在を抜きにして、自分の人生を考えてみよう。
自分の人材価値を客観的に把握しよう。
今いる会社という視点を離れて、
もっと広い視点で自分のスキルを評価してみよう。
自分は今の会社を離れてもやっていけるかを、常に意識することが必要。

自分の人材価値向上に、時間を投資しよう。
結果的に選択肢が増えて、将来が楽になる。

自己分析は、やりたいこと探しではない。
働くことよりも趣味の方が大事だ、
とか、
やりたいと思うことは、どう頑張っても職業には結びつきそうにない
という結論が出ることだってある。

「やりがい」にとらわれない。

つらくなったら、いつでも逃げていい。
耐えきれずに、心や体を壊すくらいなら、逃げた方がいい。

会社に対して強い態度で出るためには、
いつでも会社を移れることが前提になる。
そのためには、自分の労働市場における価値を高めておかなければならない。

会社で一定期間働くと、業務経験を得ることが出来る。
しかし、問題になるのは、
この業務経験が他の会社でも通用するのかどうか。

市場価値が高くなるような業務選択や資格取得、そして、勉強を行っていかなければならない。

人それぞれ、いろんな考え方がある。
自分にとって、一番いいように行動する。


あなたが「つらい」と思ったのであれば、それはつらいことなのです。
あなたが「不毛だ」と思ったのであれば、それは不毛なことなのです。
あなたが「面白くない」と思ったのであれば、それは面白くないことなのです。

もっと自分の価値観に正直に、自分のために生きましょう。

この項、終わり。