ふつうな私のゆるゆる作家生活(その2)2014年08月27日

ふつうな私のゆるゆる作家生活
「ふつうな私のゆるゆる作家生活」
益田 ミリ 著  文藝春秋  1,000円  2009年発行

続きです。

女の友情は、割り勘で成り立っています。
お金の問題だけでなく、
食事の量も、大体同じにするのが、暗黙のルール。
ささいなことですが、みな、割合気にしてみているものです。
飲み物のおかわり回数も、大体揃えます。

だから、コース料理の時は、かなりリラックスする。
自分の分だけ食べればいいから、個数を数えなくていい。
ナントカ御膳や
ナントカ弁当でも、心はおだやか。

「へーっ!?」
女性って、そうなのか?
と、妙に感心してしまった。

人には、できないことがあってもいいんじゃないかな。
できないことや、やりたくないこと。
やろうと思って失敗したこと。
それらもまた、人となりをつくっている。
できることばかりが、「その人」そのものじゃないんだ。

本屋さんで、はじめて類語辞典を発見したときには、感動しました。

類語辞典、買おうかな?

お互いに尊敬し合うことからでしか、人は信頼し合えないのです。
自分ができないことを知っていて、人ができることを尊敬できる心。
そういう単純なことが、実はとても、仕事をするうえで大切だったりするのではないか。

自分の人生が左右されるような大事なことを決めるとき、
人の意見を聞いても、仕方がないのです。
そして、一つのことで失敗したとしても、
自分のすべてがダメと思わない心が、必要なのです。

この項、終わり。