世界一子どもを育てやすい国にしよう(その1)2020年07月28日

世界一子どもを育てやすい国にしよう
世界一子どもを育てやすい国にしよう
ひと世代で世の中は変わる。子どもの問題は必ず解決できる。

著者 出口 治明、,駒崎 弘樹
ウェッジ  1,200円

深刻の度合いを深める日本の少子化問題

ライフネット生命を起こした出口治明(現在はAPU学長)と
NPO法人フローレンス代表理事の駒崎 弘樹が対談した本です。

少子化を克服したフランスの「シラク3原則」

1 赤ちゃんは女性が産みたいときに産んでください。
  男性の意見を聞く必要はない。
  経済面は税金で埋める。
  社会がとことんサポートするので、安心して産んでください。

2 赤ちゃんを必ず預けられる場所を用意する。
  0歳児保育は非常にコストがかかるので、
  育児休業給付金の支給を、
  1年目はほぼ100%にした。

3 男性でも女性でも、育児休暇を取った後、
  元の人事評価のランクで職場に戻れることにした。

この「シラク3原則」のおかげで、フランスの出生率は、
1994年:1.66から
2010年には、2.0を超えるようになった。

日本では、保育園が足りない。
待機児童が、潜在的待機児童を含めると、たくさんいる。
小学校に入れない小学1年生の待機児童は、いない。
保育園も義務教育にすれば、待機児童はゼロになる。
3千億円から1兆円くらいで、保育園の義務教育化は可能。

この項、続く。