ハバナ・モード2008年06月17日

村上龍が結構好きで
ハバナ・モード
すべての男は消耗品である。Vol.8
村上 龍 著

幻冬舎文庫
457円

「日本社会には決定権とセットになった責任という概念が希薄」

「問いの立て方が間違っているので、いくら議論しても論点が見えてこないし、対立点もはっきりしない」

「自分の子どもが勉強しないのであれば、どうしようもないはずなのに、誰もがシステムの話をしたがる。まるでシステムさえ変われば、すべての人がその恩恵を受けるはずだという思い込みがあるかのようだ。」

村上龍が結構好きで、少しは読んでいる。
「半島を出でよ」は、3年前おたふく風邪にかかったとき、病床で一気に上下2冊を読んだ。
面白かった。

小説もいいが、エッセイの類もおもしろい。
サッカーの中田英寿とのやりとりをまとめた
「文体とパスの精度」(集英社文庫、476円)は、若い人に読んで欲しい1冊だ。

「基本的にはうまくなかったけど、いつの間にか代表に入っている」
「自分がやらなければならないことを、普通にやっていたらそうなった」
「「誰かと(比べて)ではなく、イメージする完璧な自分と比べて(へただと思っている)」

以上、中田英寿の言葉です。