ホウキとヤルキ2009年01月31日

ホウキとヤルキ
ホウキとヤルキ ー掃除にドラマありー
山本健治著
三五館    1,400円

・本気でやる人は黙って今日から始める
  「明日からやります」で始めた試しはない
  いくら「いいことを教えてもらった」と思っても、
  「明日から」といって言っている限り、翌日にはすっかり忘れて、
  まず実行に移すことはない。

・掃除は単なる美化活動にとどまらず、人と組織と環境を変える。
  掃除は、重層構造をもった活動であり、
  継続されることで連鎖的に全体の変化を主導する
  プロモーター(主催者、促進者)であり、
  改革のための最初の一歩となる取り組みである。
  掃除をすることによって環境が変化し、それが他の人にも伝わって、
  更なる変化が生まれる。

・あれこれ考えるよりも、まず実践。
  すっきりさときれいさがわかると、そこに近づこうと努力するようになる。
  掃除 → 実践 → すっきり → きれい
  のサイクルがひとりでに回り始める。これが掃除なのだ。
  ホコリ、ゴミ、使いみたや存在理由のはっきりしない
  不要なものを掃き寄せると、
  何が不要なもので、何が必要なものかが見えてくる。

・掃除とは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5S
  健全な経営を進めるにあたって、必要なことが三つある。
  高い品質、高い生産性、厳密なコスト管理である。
  大事なことは、自らの足下、現場を見つめ直すことである。
  その一番の方法が、「掃除」をすることである。
  「掃除」をすれば、いやおうなく現場を歩くから問題点が見える。
  しかし、のんべんだらりとホウキを動かしていてはダメ。
  掃除とは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の
  五つの要素から成り立つ作業である。
  この全てをしっかりやることによって、
  会社は甦り、更なる発展のきっかけを掴むことができる。

・「整理」とは、必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること。
  「整理」とは、「ムダ、ロス退治」なのだ。
  現場をシンプルにしろ!これが整理だ。

・「整頓」とは、動き・配置のムダ・ロス退治。
  「整頓」とは、必要なものを、必要なときに、ただちに使用できるように、
  決められた場所に決められた置き方で、いつも収納しておくこと。
  現場を秩序立てる、組織立てること。
  事故をなくし、生産効率をあげる活動。

・「清掃」とは、ひたすらゴミや汚れを取り除くこと。
  掃除をして、汚れのないきれいな状態にすると同時に、
  細部点検をすること。
  清掃をしっかりやろうとすると、その前に「整理」をしっかり行って、
  現場から不要なものを取り除いておかないとダメであり、
  「整頓」して現場のモノ・機械・設備などを置き換え、
  レイアウトをすっきりしたものにしておかないと、うまく「清掃」が出来ない。
  清掃には、もうひとつ「点検」という重要な意味もある。
  製品や商品が汚れていないか、
  床にゴミが落ちていないか、
  パイプから油が漏れていないか
  などなど、きれいにしようとしていると、必ず問題点が見えてくる。
  これが現場の「点検」になる。
  問題点が見えてくると、誰だって対策をとるから、
  不良・事故、ムダ・ロスなどの予防にもなる。

うーん、勉強になるなあ。
この項、続く。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
福岡のプロ野球チームの名前は、福岡ソフトバンク????
(全角カタカナで4文字)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mansion.asablo.jp/blog/2009/01/19/4066649/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。